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(※写真はZ700-DCUF122Wを組み立て⇒完成までをイメージした写真になります。発送される商品はカットされた合板のみで、お客様自身が組み立てる必要があります。ユニット、ターミナル、内部配線、ファストン端子、オニメナット、組み立て工具等は別途ご準備が必要です。)
DCU-F122Wというユニットについて。
このユニットは日本のパークオーディオという会社から
発売された限定バックロードホーン用オーバーダンピング
型スピーカーユニットです。
パークオーディオは日本ビクター・ソニーで長年スピーカー
ユニットの研究開発をされてきた
冨宅代表が立ち上げた
会社なのですが、最大の特徴は
”コーン紙”に木材の突
き板を採用していることです。
”突き板”は我々木工をしている人間もよく使うものですが
塩ビのシートなんかに比べるとやたらに高価で最近は
木工の仕事の中でもこのような突き板を使う機会は
めっぽう少なくなっています。
↓はパークオーディオのユニットに使われている本物の
サペリ材の突き板です。(塩ビシートではないですよ!)
パークオーディオの製品は基本的にバスレフ用のユニット
がほとんどなのですが、今回マグネットを強化して低域の
ダンピングを強化したモデルDCU-F122Wを発売したところ
大ブレーク。
過去3回に渡って発売したロットは全てほぼ
予約の段階で完売したそうです。
表面外観には通常ユニットと分ける限定の赤いリングが
プレミア感を演出しています。ユニット背面についている
フェライトマグネットはオーバーダンピング向けを象徴していて
ずっしり重いです。
私がこのユニットを知るきっかけなったのは、
ステレオ誌7月号のスピーカーコンテスト3連覇で有名
なあの「ブログハイエンド自作スピーカー」
の石田さんからオフ会でこっそり教えてもらったのがきっかけでした。
「恐ろしく下まで低音がでる」
最も信頼のできる石田さんにいう言われて胸がときめかない訳がありません。
フォステクスのバックロードホーンでは不可能な低音に
チャレンジできるのではないかと?
まずは裸での音出し(箱に入れずに)から入りますが、
低音はズッシリでて高域もフォステクスのFEシリーズほど
ハイ上がりではなくフラットに伸びているという印象でした。
振動板が重いのは分かっていたので
結構暗くて重い、
暗い系の音なのかなと思っていたのでしたが
決してそんなことはなく明るい私好みの音でありました。
フォステクスの限定ユニットのように、「振動板超軽量」
「マグネット超強力」で低域がほとんど出ないユニットでは
なく、すでにそこそこ低音がでるのでいかにその部分を
エンクロージャーに反映できるかが鍵になると思いました。
試作の最初はまず現在持っているバックロードエンクロージャーに
このユニットをはめてみての実験です。
だいたい箱でどのくらい低域がでるか、どのような低域
がでるかが分かっているのでこれをやることで試作する
大まかな方向性が分かるのです。
試したのは、
□Z700-FE103ENS
□長岡鉄男スーパースワンD101Sオリジナル
の2つです。
この2つはバックロードの形式の中でも
非常に低音が出るスタイルですので、結果は低域が多すぎ
&中域の膨らみが気になりあまり芳しいものではありませんでした。
そして、試作に入ったのですが「コニカル」形式と「スパイラル」形式の
どちらを試作するかまず迷いました。
どちらの方式も直管を6本重ねるZ700やスワンスタイルに比べると
中低域は押さえ気味になってローエンドが綺麗に伸びる方式
ですが、どちらもメリット・デメリットがあります。
今回は最終的にトールボーイスタイルにしたいという希望が
あったので「スパイラル」を捨て、コニカル形式での試作をとることに
しました。スパイラルはデザイン的にバランスがとりにくくいという
別の理由もありました。
初めの1台目は長岡鉄男先生のD7という昔のモデルで
コニカル形状のモデルです。昔からの長岡鉄男ファンの方で
あれば懐かしい形のスピーカーですね。
何故この形を採用したかと言うとユニット側ですでに低音がでる
のでこのくらいの箱が全体のバランスがうまくとれるのではな
いかと思ったからです。
結果は驚くべきものでした。
1代目の試作にして31.5hzまでロー
エンドが伸びるという今
までやってきたバックロードではあり得
ない低音が出てくれました。
全体のバランスで見ればD58ES
より最低域はでていると思いました。
あまりに嬉しかったので測定結果
をユーチューブに流しました。
ローエンドが伸び、中域もそれほど膨らまずかなり良い結果でし
たのでこの試作をベースに本番の微調整に入ろうかとも思いま
したが、1つだけ気がかりだったのが125hzのディップです。
ここに10db以上のディップがあり、これは聴感上どうしても気に
なったのです。
ここを解決するために、ホーンの開口部分をいじったり、
空気室の容量を変えたりしましたがあまり効果はあがりません。
ということで2台目の試作を作りました(写真左です)。
内容はほとんど同じなのですが、背面開口にしたことで、
3本の管の流さが多少変わるので125hzのディップがなくなって
くれないかなと願ったのです。
結果はディップは収まりましたが、低域から中低域の広範囲に
渡って音圧が低下してしまいました。目標としていた音の設計は
「低音が抜けやすい部屋で、小音量から中音量で聞
いても低音がバッチリ決まるスピーカー」でしたのでこれではNGです。
続いて3台目(写真右)の試作をするもまたまた失敗。
4台目はコニカルとスパイラルを組み合わせるもまたまた失敗(汗)。
4つ作って結局1番最初のものが一番良かったのです。
グルッと回って結局1番最初のものに戻ることはオーディオをやっている
とよくあることですが、
費やした時間を考えるとこれが一番悲しくなります(涙)
第1号機をベースに販売をしようかなと考えたのですが、
もう一つだけやっておきたいことがあったのでこれを最後に
と決めてもう1台だけ試作を作ることにしました。
5台目の試作が写真右の2つです。
(それ以外のものは今回試作したスピーカー達です)
これまでの試作は全て奥行き300mmでしたが、一気に
360mmに拡大しました。と申しますのもこれまでずーっと工場の
中で視聴・測定してきたのですが、一般的な部屋に比べると
低音が随分でることが分かったのでもっと低音が欲しくなった
のです。
このスピーカでは長岡鉄男先生のD7スタイルはあきらめて、
ブログハイエンド自作スピーカーの石田式ホーンカーブにホーンの
最終部分をポート状にするBHBSをベースに設計・試作に挑みました。
完成後はBHBSなしの状態。つまりホーン開口部は10センチぐらい
開いて視聴を行いました。半端ではないほどの低音と中音が
ホーンからでてきました。これまでのホーンカーブではあり得ない量感です。
しかし、このままではローエンドは良いにしても中域の膨らみが大きすぎて低域の
篭る部屋、大音量派の方にはとても聞くことはできません。ここで
開口部をバスレフポート状に絞り
ます。
ポートの調整をしていくと
「低音が抜けやすい部屋で、小音量から中音量で聞
いても低音がバッチリ決まるスピーカー」という目標としていた
スピーカーに最も近い形のものができあがりました。
当初の目標は小音量で聞いても低域が多く感じられるような
スピーカーが目標でしたが、この開口部分を絞ってゆけば
低音がもっと篭る部屋にもっていってもポートを絞っていけば低音量感は
減らすことができるので、「ほぼどんな部屋にも対応させることができる」
という非常に大きなメリットまでついてきました。
試作バージョンが定まったところでさらにスピーカーを
2分割に分けて、細かな板の長さ配置の微調整に丸2日間を
費やしました。
木材も試作用のラワンベニヤからバフルに最高級シナアピトンベニヤ
+高密度シナベニヤを使ってくみ、補強桟、吸音材を適宜追加。
音はさらに洗練
されたものになりここに販売用が完成しました。
●Z700-DCUF122Wを購入して欲しい人は以下のようなお悩みをお持ちの方です●
バックロードホーンの自作をしてみたいがどれから始めてよいか分からない人
自分で作って、自分で色を塗ってと自作を楽しみたい人
市販のバックロードホーンはあまりに高いので安くあげたいと思っていた人
最高級シナアピトンベニヤのバフル&シナベニヤ合板の音を味わってみたい人
31.5hzまでローエンドが伸びるバックロードホーンを欲しい人
DCUF122Wを購入したがどのエンクロージャーを使うか迷っている人
●以下の人はZ700-DCUF122Wを購入しないでください●
自分で自作することに苦痛を感じる人
バックロードホーンの音は好みではないのがはっきりしている人
●ご利用環境とのマッチングについて●
Z700-DCUF122Wは中域平均から10db落で31.5hzまで伸び、80hz〜300hzあたりの低域・中低域は多めにチューニングしてあります。そのため小音量から中音量で、部屋はそこそこ低域の抜ける部屋(木造や鉄骨)で聞くとちょうどバランス良く鳴ります。
大音量で聞かれる方や、低音が篭るやすいような部屋で聞く場合はポートに挿し込むことで量感は減らしてゆくことができます。それでも低域・中域の量感が多すぎるという場合はホーン開口部分をもっと絞ってゆく改造(円形や角型のバスレフポートを挿入)をすればさらに量感を落とすことが可能です。
本エンクロージャーはパークオーディオの限定ユニットDCU-F122Wの性能を200%引き出すために開発された音工房Zの限定販売オリジナルバックロードホーンエンクロージャーです。(※ユニットは付属いたしません。)
ステレオ誌7月号の自作スピーカーコンテスト3連覇のブログハイエンド自作スピーカーの石田氏の設計を大いに参考に、「低域量感を極限にアップさせるホーンカーブ&開口部をバスレフポート状に絞ったBHBS方式」を初採用。(ご本人様に販売の許可をいただいております)
グランプリ受賞作石田氏BHBS
非常に高価で見た目にも美しい1プライ1.7mmの国産シナアピトンベニヤをバフルに初採用いたしました。バフル以外のシナベニヤはホームセンターではなかなか入手出来ない高比重タイプのものを利用しています。
バックロードホーンの音道の隅につけることで音の流れを改善し音質のグレードを上げる▲形の桟も予めカットしてお届けします。(今回から周りにたまったボンドの干渉なく接着しやすいように台形型にしてあります。)
バックロードホーンを作り続けてきた工房だからこそ可能な超高精度な合板カットでお客様の作りやすさをバックアップします。保障制度について詳しくはこちらをご確認ください。
(※ボンドをつける前に仮組みをしていただき、相対誤差が±0.2mmを超える場合は返品してください。新しいものと交換いたします。)
Z700-DCUF122Wは単なる合板カットキットではありません。
自作を知り尽くした「Z」だからできる音への配慮、作りやすさへの気遣いが満載です。
空気室奥行き幅100mmを確保し、空気室内部での高域の一次反射を抑えるととになめらかな中低域を実現しております。
塗装時の試しや、クランプをかけるときのあて板に、またペーパーがけのあて板に使えるように適当な大きさの(シナベニヤ)をいれておきます。
Z700-DCUF122Wをお買い上げいただいたお客様にはご購入いただいた
キットをより綺麗に組み立て、よりうまく使いこなしていただくために以下の
プレミアム特典1〜6を全てプレゼントいたします。
Z700-DCUF122Wの「製作手順」と「使いこなし」のために書き下ろしたPDFレポートです。僅か数ページによるレポートですが、製作の手順を写真で分かりやすく解説した上、使いこなしに関してはホーン開口部分調整(BHBS調整)、吸音材調整、ツィーター追加時のコンデンサー容量などを書きました。<商品発送完了時のメールでダウンロード先をお知らせします>
オーィオで最も大事なファクターは「部屋」と「聞く音量」です。このレポート前半では意外と語られることの少ない「部屋」と「音圧」の重要性を理解していただいた上、どのように現在利用していスピーカーのセッティングに活かすかを解説します。後半では普遍的に使えるスピーカーのチューニングを解説します。全部で43ページのPDFレポートです。<商品発送完了時のメールでダウンロード先をお知らせします>
大山へ直接メールによる相談することができます。
スピーカーの制作、塗装、音出し、セッティング等で
迷われたことがありましたらメールでご質問ください。
2営業日以内のご返信を心がけています。
(購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)
音工房Zの商品を購入したいただいたお客様だけが受け取る
ことができる”サポートメルマガ”を定期的に受け取ることができます。
サポートルマガでは新商品の割引案内や、通常メルマガには書かない
超レアな木工動画、塗装動画、オーディオ動画を配信予定です。
過去のものは全て閲覧することが可能です。配信は月1程度
で内容は変更になる場合があります
(購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)
(サービス希望
の方は申し込みページの”サポートメール希望する”
にチェックを必ず
いれてください。)
現在6,980円で販売している木工塗装の動画セミナーZ200を特典として
無料でプレゼントいたします。
Z200について詳しくはこちらをごらんください。お客様のPC環境によっては
閲覧できない可能性もありますので、ご購入前に必ずサンプルファイルを
ダウンロードして再生できるのをご確認ください。<商品発送完了時の
メールでダウンロード先をお知らせします>
※画像はイメージです
現在6980円で販売している木工塗装動画セミナーZ201を、Z700-DCUF122Wとの同時購入に限り+1980円でご提供いたします。Z201について詳しくはこちらを御覧ください。お客様のPC環境によっては 閲覧できない可能性もありますので、ご購入前に必ずサンプルファイルを ダウンロードして再生できるのをご確認ください。
※画像はイメージです
■ピンクノイズ測定■
■スイープ測定■
■ピンクフロイド■ 心臓の音31.5hzに注目!!ヘッドフォンでお聞きください。
■emilie-clair barlow ■ボーカル系はちょっと苦手か?!
■chant■ドンパチ系は最高!!
■八丈太鼓六人会■意外と共振周波数は高い大太鼓
■チャイコフスキーバイオリン協奏曲■弦楽器もなかなか!!
小杉哲史 様
「これまで、御社から2台、他社から1台のバックロードのキットを購入し作ってきましたが、圧倒的にこの製品は素晴らしいです。」
これまで、御社から2台、他社から1台のバックロードのキットを購入し作ってきましたが、圧倒的にこの製品は素晴らしいです。
何よりも、音の明瞭度がすごい。小さな、隠れていた音まで再現します。例えば、ジャズではスネアーの音が明瞭に聞こえます。また、小音量でも必要十分な低音が出ており、音に厚みが出てきていて、かつバランスが崩れません。
何よりも、うれしかったのは、クラッシックで古い音源のCDがクリアーに聞けるようになり、これまで諦めていたものが楽しく聴けるようになりました。例えば、フルトペングラーが十分鑑賞に堪えるようになったので、新たに全て聞きなおしています。完成してから、今日で10日たちましたが、毎日聞いていて飽きません。
改善して欲しい点 : 10cmのスピーカーユニットではこれ以上望むのは無理なところまで来ているのではないかと思います。
クラッシックの中でも大編成のオーケストラを聴くときには、もう少し音の奥行きと広がりかほしいところです。
次は、ぜひ16cm以上のユニットを使ったバックロードホーン、もしくは2wayのピーカーボックスを考えてください。
ただし、あまり大きいと作るのが大変なのと、部屋にもう置くところがなくなってきました。
今回製作は、音道部分はハタガネを使用し、製作解説の通りに慎重に直角を出しながらやり、非常にうまくできました。ただし、側板をダボで止めようとしましたが、2個所やったところ、ダボを打ち込んだ時点で、1箇所小口が膨らんでしまいやめました。残りはパテ埋めですませました。自分の技量では15mm厚の板に10mmのダボは大きすぎました。
金谷 正裕 様
「ピンク・フロイドの『狂気』の心臓の鼓動が、こんなにはっきり聞こえるスピーカーは経験がありません。」
私の部屋は、フスマの後ろには寝具が、背中近くには洋服掛けがあり、低音がものすごく吸収されています。このような環境ですが、低音が素晴らしく出ています。ピンク・フロイドの『狂気』の心臓の鼓動が、こんなにはっきり聞こえるスピーカーは経験がありません。
行儀悪く、畳に寝っ転がってピンクフロイドの『炎』を聞いていたところ、バスドラムの振動で地震が来たかとビックリする場面も(つまり床も揺れやすい環境)。瞬間的な音のパンチ力もなかなかのものです。
Z700-FE108EΣと比べると、低音がより出ているためか、ややおとなしめの音と感じましたが、高音は同じくらい出ているように感じます(測定したわけではないですが)。私としてはZ700-DCUF122Wの音が好みです。
改善して欲しい点 : 音道幅の捨板は以前のメールで指摘しました。ただ、その返信にあった長い板を分断して使用するのはどうかと思います。理由はその分クランプ・ハタガネが必要になるからです。ぜひ追加の方向で検討を望みます。
木村 正道 様
「バッハのトッカータとフーガ等のパイプオルガンは最高です。」
これが出来たら聴こうと思っていた、ニッキ・パロットのライク・ア・ラバーはベースの響きが良く、さすが低音が売りだけのことはあります。ヴォーカルに弱いと聞いていましたが、そんなことありませんでした。本人が前にいるようです。
オーケストラはエージングができてから評価したいと思います。
小編成のものは現時点でいい音で鳴ります。
低音はスピーカーの躯体と音道部分がかなり振動しているため、残響が適度に残り、響きが素晴らしいです。バッハのトッカータとフーガ等のパイプオルガンは最高です。
メインのスピーカーは密閉式を使っていますが、残響の点でZ700-DCUFの方が雰囲気が出ています。エージングが進むのが楽しみです。
連休中に組み立て終わったDCUF122Wですが、
エージングも進み、音はベールを剥ぐように安定しつつあります。
特に、中高音域のバイオリンやオーケストラの弦楽部の音が良くなってきています。
?
でも、今の段階では、ジャズなどの小編成でベースの効いたものが
このスピーカーの本領を発揮するようです。
清水 芳寿様
「小型JBLとの比較でも、周波数特性はともかく、ネットワークのいらないスピーカーの強みがあり、今はDCU-F122Wが常用スピーカーとなっています。」
音工房Z製スピーカーによるスピーカー遊びがしたくても、10畳一寸の自室ではスピーカー置きスペースが足りなく、持てあまし気味の大型JBLを売り払い、Z700-DCU-F122Wの購入に踏み切りました。
キットを組み立てて、しばらくはユニットの納品もなく、6N-FE108Sを入れて音出しをしましたが、低域が出過ぎることもなく、「これもありかな」と思える音が出ていました。
キットのボンドも硬化して、正規のユニットにより、テストCDを用いてZ700-FE103ENSとの聞きくらべではFE103ENSの方が60Hzの量感は上ですが、50HzではDCU-F122Wの方がはっきりと聞こえ、音楽を聴いても一ランク上でした。(FE103ENSはノイズのみ)
後に手に入れた写真横の小型JBLとの比較でも、周波数特性はともかく、ネットワークのいらないスピーカーの強みがあり、今はDCU-F122Wが常用スピーカーとなっています。
大山様が将来、より魅力的なスピーカーキットを発表されたなら、このJBLもどこかに嫁入りするのかも知れません。
Z201を見ていて気が付いたのですが、サンディング中にサンドペーパーが板に接触する時の音が心地よく、最高級シナアピトンベニヤの響きの良さを予想させていました。
写真では未だ未塗装ですが、趣味の家庭菜園もそろそろ一段落するので、Z201をじっくり見て、色付きツヤ有り塗装に挑戦しようと思っています。以上
追伸 以前お尋ねの有ったMY BEST CDですが、「寺島レコード TYR-1023 TGCS-6697 ALL ABOUT BESAME MUCHO」です。
改善して欲しい点 : 底板はせめてZ700-FE103ENS並の厚さにして欲しかった。
梁瀬善隆様 「市販の高級機などは使ったことがないので
何とも言えませんが過去に8年間使用した
「BOSE464」には総合で勝っていると思います。」
再生に使用した機材は次の通りです。
パソコン:NEC Express5800 S70FL
オーディオIF(1):LynxTWO A-Model(LS-ADAT増設済)
オーディオIF(2):RME HDSP9632
DAC:Musical fidelity V-DAC
アナログミキサー:ALLEN&HEATH ZED-14
パワーアンプ:Flyingmole DAD-M100proII HT×2台
一般のオーディオ機器は3年前に全て処分してしまい、
パソコンでしか音楽を再生しないという特異な環境です。
現在では、パソコンで音楽を聴いている方は珍しくありませんが、
私の環境は必要に迫られて音楽制作者に非常に近い環境にしている
という点で、少し毛色が違うかも知れません。
また、私自身がいわゆるオーディオマニアではないので、
スピーカーを購入される方の参考にはならないかも知れませんが、
まだレビュー数が少ないようなので投稿させて頂きます。
【到着〜組み立てについて】
荷物が到着時、ダンボールの角が若干潰れていましたが、
梱包が厳重だったので中身には全く損傷はありませんでした。
板材の質に関しては、シナ合板は密度の高い相当品質の良いもの
でしたし、フロントバッフルのみ採用のシナアピトン合板も
某Mクラフトのスーパーシナアピトンよりプライ数が多いものです。
カット精度についても、精度に定評のあるMクラフトと較べても
何ら遜色ありませんでした。
組み立てはハタガネを8本使用し、木工用ボンドだけでたっぷり1週間
掛けて組み上げました。カット精度が高く、スコヤを掛けるまでもなく
直角が出ているので、手順を誤らなければ誰でも組めると思います。
添付の紙資料に加えてPDFの資料も頂けたので、特に迷うような
場面はありませんでした。難易度が高いと思われる箇所も、
せいぜい側板の取り付け(ボンドの塗布面積が広いので)くらいです。
注意点としては、450mmのハタガネでは1箇所だけクランプできない
所があるので、600mmのハタガネがあった方が楽だと思います。
【出音について】
こんなことを書くと怒られそうですが、完成直後の音は酷いものです。
硬く、管臭い、安っぽい音です。初めてスピーカー工作をされた方は
びっくりされるかもしれませんが、どんなスピーカーも完成直後に
良い音はしないものです。私は当初2週間のエージングで聴ける音に
なるだろうと考えていましたが、結局1カ月掛かってしまいました。
(エージングに半年も掛かった「ネッシーMID」よりはマシですが…)
完成から1カ月経った現在の出音は素晴らしいです。
私は"お客様の声"で投稿者全員が絶賛しているのが嘘臭いと思って
いたので、悪ければ悪いとはっきり書いてやろうと考えていましたが、
悔しいことに特にこれと言った欠点が挙げられません。
「ネッシーMID」は「Ivory2 Italian Grand」などピアノ音源との相性が
絶望的に悪いのが不満だったのですが、「Z700-DCUF122W」では
綺麗に鳴っています。これだけでも購入した価値がありました。
31.5Hz(-10dB以内)まで伸びるという超低域は、誇張感がない本物の
超低音です。一般の方が聴いた場合、逆にあまり低域が出ていない
ように感じるかも知れませんが、実際に相当下まで伸びています。
その意味では、やはりマニア向けのスピーカーなのだと思います。
また、大山さんは100Hzのディップを気にされていたようですが、
私の環境や用途では問題ないように感じました。他の方がどう感じる
かは分かりませんが、市販のスピーカーでもこの程度のディップは
あると思うので、設計者の杞憂に過ぎないのではないでしょうか?
改善して欲しい点 : 市販の高級機などは使ったことがないので何とも言えませんが、
過去に8年間使用した「BOSE464」には総合で勝っていると思います。
「Z700-DCUF122W」は既に完成度が高いと思うので、これを改善する
より、次は全く新しい方式にされた方が良いのではないでしょうか。
渡辺兼男 様
「花火の尺玉を間近に見ると、その音のすざ
ましさは体に空気振動を感じますが、その小型の
類似版になり得るような気がしています。」
2作目のスピーカーになります赤パークが完成しました。初作の108EΣの経験がありましたので、接着は比較的順調に進みました。塗装はこれからですが、前回はクリア塗装をしましたので、今回は色物に挑戦したいと考えています。
音出しをして10日ほどになりますが、評判通りの低音でビックリしています。フォープレイのバスドラムは体に響くような音感がしました。花火の尺玉を間近に見ると、その音のすざましさは体に空気振動を感じますが、その小型の類似版になり得るような気がしています。期待を込めて、そんなソースを探そうとも思います。中域高域はまだまだこれからで、どんな音になって行くか楽しみです。
現在オープンリールテープに録音した音楽をCDに落とす作業を進めています。昭和40年代から20年以上NHK−FMからエアチェックした60分テープ150巻を半分ほどダビングしました。モニターに出来たての80AMGを使っていますが、小音量でもしっかりした低音が出て、夜静かな曲を聴くのに最適です。
それぞれスピーカーの特性と曲によって使い分ければいいかなと思っています。
改善して欲しい点 : 今後期待するスピーカーとしては、個性豊かなもの、例えばボーカルは最高、低音はすごい、インテリアとしても目立つ、ユニークなデザイン等、好みで購入できれば、楽しみも増えそうですがどうでしょう。
M2様
「これで我が家もコンサートホールに一歩近づいたなとほくそ笑んでいます。」
Z700-DCUF122Wが完成しましたので、ご報告させて頂きます。
レビューというほどのものではありませんので、こちらに書き込み致します。
土日作業で3週間(実働7日間?)かかりました。なにせ初体験のことで、木材やボンドの扱い方は知らず、クランプも手作りのものが4本、ダイニングテーブルの上で食事時間以外での作業と悪条件が重なり、出来上がってから、側板と前面板、背面板との間にわずかながら隙間が出来てしまったのを発見、ま、そんなに影響はないだろうと思いつ、この分では内部の仕切り板と側板との間にも隙間があるだろうなと。
肝心の音ですが、とても感動しています。音のスケール感があり、何と言っても余裕を感じます。伸びもあるし、残響感と言うのか音の余韻が心地よいです。これで我が家もコンサートホールに一歩近づいたなとほくそ笑んでいます。
思えば、私の長い音楽鑑賞歴のなかで、この一年に集中して画期的なことが続きました。
まず、偶然音工房Zさんを知り、Z800SA/F80AMGのシステムと出会ったこと。それまで一貫してメーカーのシステムを使い続けてきて、音に対する不満をずっと持っていたものの、サイズと価格から仕方ないと諦めていました。ところがあの価格とサイズでこんな素晴らしい音が出ることに驚きました。以後はZ800SA/F80AMGばかり聴くようになりました。
その次は、ネットサイトの情報(ご存じと思いますが、名古屋のケーブル販売店からの発信です)で、音源をCDデッキではなく、パソコンソフト(iTunes等)に取り込んだCDデータをiPodに落とし込み、iPodをアンプに直接つないで再生する方法を知りました(私はiPodの代わりにパソコンからAir Mac Expressに無線でデータを送る方式ですが)。
これがまた、驚くほど音が変わり(良くなり)ました。これまでCDデッキでは失われていた音の情報が失われなくなったからとのことです。経験者が言うように、以後我が家ではCDデッキを使用することがほとんど無くなりました。この方式によりZ800SA/F80AMGの音に一段と磨きがかかったことは言うまでもありません。
そして今回のZ700-DCUF122Wです。最初はとりあえずビクターのWD-5に付随していたスピーカコードを繋いで音出ししました。その時の感動は先に述べた通りです。しかしその後1週間経って、コードをベルデンの8470に取替えました。
ところが替えた当初はあれっという印象を受けました。なんかとてもすっきりした感じになって、中低温の音の分厚さがビクターの方が出るみたいなのです。少々悩みましたが、使い続けていると、だんだん良くなってくるのですね。コードにもエージング効果があるんでしょうか。
というわけで、現在はユニット、ボックスのエージング効果が進むのを楽しみにしつつ、毎日(といっても平日は夜に小音量でしか聴けませんが)聴き惚れている状況です。
ただ重大な問題が一つ。それはZ800SA/F80AMGの存在をどうするかです。
容量がZ700-DCUF122Wの1/4程度では、スケール感と余裕ではとても敵わないでしょう。しかしながら歯切れが良くて、小気味良い音を出してくれるZ800SA/F80AMGも捨てがたいし、愛着もあります。今しばらくはZ700-DCUF122Wに偏るのは仕方ないとしても、いずれは音楽ソース、その日の気分等で使い分けをする方向で、そのためのアンプ選定や設置場所の検討をしなければ、と考えています。
前述しましたように、20歳ころから40年続けた音楽鑑賞歴の、それも末期に至って、これほど大きな変化と喜びが舞い込むとは思ってもみませんでした。
改めて音工房Zさんに感謝する次第です。
赤羽芳文様
「D-55、D-118、スーパースワンなどバックロードを色々製作しましたがこの箱は癖が少なく最高です。」
始めは音にキツサがありましたが2週間経過すると滑らかになってきました。
赤パークをスワンに使っていた時は100Hz〜200Hzに盛り上がりがあり開口部を狭くしただけでは解決できなせんでしたが、Z700-DCUF122Wでは低域の盛り上がりがなく31Hzは分かりませんが40Hzはしっかり確認できます。
ただ、私の環境のせいか低域にピーク(70Hzあたり)を感じるようになってきました。
そこでFE103En-Sに付け替えてみたところ思った以上に違和感がなくすばらしいです。
低域がきれいなのアカパーク。
高域がきれいなFE103En-Sと言ったところです。
音場感もスワン並みに出ています。
私の耳の聞こえる範囲の35Hz〜16kHzをフルレンジ1発で綺麗に再生できるZ700-DCUF122Wはスーパースピーカーです。
改善して欲しい点 : カット精度もすばらしくこれと言った問題点はないですが、前から見ると左右の小口が見えるので側板もシナアトピンであったなら最高でした。
赤パーク専用の箱ですがFE103En-Sでもいいです。
パソコンと自作マイクの簡易測定では200Hz以下は非常に良く似た特性でした。
どちらもすばらしいです。
D-55、D-118、スーパースワンなどバックロードを色々製作しましたがこの箱は癖が少なく最高です。
●スピーカーユニットDCU-F122Wは現在購入できますか?
A:現在のところ販売しているショップは恐らくないと思います。ユニットをお持ちの方のみ
キットのお申し込みをご検討くださいませ。
●Z700-DCUF122Wを音だしをするのに、どのようなものを別途購入する必要がありますか?
A:スピーカーユニットDCUF122W、内部配線、ターミナル、内部配線をつなぐハンダもしくはファストン端子、木工ボンド、塗装する場合は塗料、他工具が必要になります。
●どのような工具が最低必要になりますか?
A:ターミナルの穴を開けるドリル、+ドライバー、できればクランプ・はたがね、半田ごてになります。
●たくさんのクランプが使われている写真をよく見ますがやはりたくさん揃えないとダメですか?
A:クランプを使うとビスや釘を使わないで済むので綺麗に仕上げられますが、
たくさん購入するとけっこうなコストがかなりかかります。
音工房Zではクランプの自作、バンドでの圧着、ビスを使ってその頭をダボ
で隠す方法など極力クランプを少なくて済む方法をご購入していただいた
方に動画で紹介しています。
●自作スピーカーは今までしたことが一度もありません。Z700-DCUF122Wは初心者には
組み立てるのは難しいですか?
A:小型バスレフよりかは難しいかもしれませんが、バックロードの中ではかなり容易
なスピーカーになります。
●送料はいくらかかりますか?
A:全国一律2000円になります。ヤマト運輸の160サイズのおおむね全国平均値とさせていただきました。
●返品は可能ですか?
A:以下のものは返品・交換・返金の対象になります。
★音道部分の幅の相対誤差が0.2mmを超える場合。詳しくはこちら
★音道以外のパーツで組み立てに大きな支障がでる場合
★輸送中の事故
以下のものは返品・交換・返金の対象になりません。
★板のそり、木口の抜け・色合いの違い、突き板の継ぎ目などがあること
★主観的な音に関わること
適正ユニット パークオーディオ DCU-F122W
周波数特性 31.5hz〜20khz
(弊工房工場での測定値です。)
最大入力 30W
インピーダンス 8Ω
寸法 幅205mm×高さ900mm×奥行き360mm
エンクロージャー形式 バックロードホーン型
(開口部分前がポート状になった変形タイプのバックロードです)
エンクロージャー材 バッフル シナアピトン合板15mm
その他⇒高比重シナベニヤ15mm
商品販売は終了いたしました。