このスピーカーの開発はこれまで自作スピーカーに全く
興味がなく市販品の10万円〜30万円クラスの高級スピーカー
を主に使っているオーディオ大好きな人達をメインターゲットに
自作スピーカーのコストパファーマンスの凄さに泡を吹いて
いただきたいがために音工房Zのエントリーモデルとして開発を決めたスピーカーであります。
自作スピーカーの最大のメリットであるハイエンドクラスの
単品ユニットを利用し、市販品ではなかなか使えない高級な材質、
高品位ネットワークを採用したZ800-FW168HRは大成功をおさめてくれました。
しかし、いくらなんでも自作が初めての人に15万円は厳しいと思います。
まずは高校生のお小遣いでも頑張れば購入できる
価格帯のもので
「スピーカーを自作するとこんなに安価で良い
音を手に入れることができるんだ!!」
という感動をしていただきたいそんな願いのもと
このスピーカーの開発はスタートいたしました。
これまで何台かのスピーカーを販売してきましたが、
今回の製作テーマは
「自作スピーカーが初めての
人が感動する音」をテーマに、
いわゆるワイドレンジで小音量で聞いても低音がたっぷり、高域もフラットにしっかりでるような一般の人に受ける音作りを目指しました。(これはZの音の基本でもあります)
そのために選択したのは低域も高域もバランスよくでるユニットを使用した
「小口径のフルレンジ1発ダブルバスレフ」でデザインもシンプルなものにいたしました。↓↓が最終の完成したモデルです。
自作スピーカーを経験された方にはもう言うまでもないことな
のですが、市販品しか経験のない方には言ってもなかな
か信じてもらえないのですが大事なポイントなので述べさせ
ていただきますね。
まずこの8センチという本当に超小口径にもかかわらず箱の工夫で、
「ものすごいしっかりと低音がでます」
これは体験してもらわないとどうしようもないのですが、
自作初体験の方はまずここにびっくりします。低音は20
センチのウーファーでないとでないと思っている
方も多
いですが小口径からも驚くような低音がでます。
そして、
「鮮度が高く、気持ち悪いほど定位し、疲れません」
これにはきちんとしたユニットに優れた箱の設計、そして
使いこなしと全てが揃わないといけませんが、はまると市販
のハイエンドスピーカーでも出すことができない優れた音
を楽しむことができます。
ここからはこのスピーカーの開発の経緯をちょっと長め
にお話しさせていただこうと思います。
これは私がスピーカーを開発していく中で音のため
にうまくいったこと、
逆に失敗したことを包み隠さず公開
することが目的です。
スピーカーを自作する方は是非参考
になさってみてください。
初めて自作される方にはちょっと専門的な話もでてき
ますので、軽く読み流してもらえればとおもいます。
まず最初に試作の箱を2ペアつくりテストをしました。
これはユニットを選定するために
3時間で作ったテスト版です。
箱は最初は長岡先生の計算式どおりに作りましたが、
バスレフのように正確には動作しないだろうと
思っていましたのでユニットの素性調査&どのような
低域がでるかの小手試し的なものです。
ダブルバスレフのオリジナル設計はいざやってみると
ローエンドは伸ばすことはできますが、バックロード
みたいに盛大に膨らますことはできません。
しかし、時間特性の狂いというデメリットがバックロード
に比べ少ないし中域の膨らみは大きくはでませんので
設計はどれだけ通常バスレフに比べてローエンドの
部分を厚くできるかの勝負になります。
奥が深いと言えば深いですが、ユニットの選定さえ
間違えなければ大きな失敗はしにくいと言えるのかもしれません。
8センチのフルレンジ1発のユニットを考えていますので
最大の目標は「Z600-SAF80AMGを超える」ことです。
前回は適当に作ってみたダブルバスレフ箱でユニットの
素性調査をしましたが、今回利用するユニットは普通に市販
はされているものを弊社向きにTangbandさんから
OEM供給という形でつくってもらったユニットを採用することになりました。
ユニットの名称を「Z-Modena」とさせていただくことにいたします。
このユニットはスピーカー研究会の鈴木氏が過去に利用
されていたユニットがベースで、8センチのフルレンジユニット
の中では上位3本の指に入るレベルのものではないかと思っています。
ModenaはSAF80AMGに低域特性は同一の箱で調べてみ
たところかなり近く、高域はより伸びています。ですので箱の
ローエンドをもう少し伸ばしてやれば8センチのフルレンジ
では驚異的なワイドレンジのスピーカーなるはずです。
Z-ModenaもSAF80AMGも非常に優れたユニットだと思います。
最終的には好みの部分もでてくるかもしれませんがSAF80AMGより
高域がよくでているユニットなので、ローエンドをより伸ばせばよりワイド
レンジ化が可能だと思いました。
フルレンジには必ずといっていいほど
高域のどこかに問題があります。逆に言えば高域の問題が
少ないユニットほどよいフルレンジといってもいいのかもしれません。
SAF80AMGも高域は、ピークがないという意味では
非常に
優秀ですがなだらかに落ちているのですね。
これは聴きやすさや、疲れにくさにつながりますのでむしろ良さと言って
もいいかもしれないです。
Z-Modenaの高域は癖がすくないSAF80AMGの高域量感を綺麗に2〜3dB持ち上げているそんな感じのユニットです。
今回実験したのはモノラルでZ600-SAF80AMGと、
Z601-Modena試作ver1とを比較しました。
低域特性はF特上は気持ちわるいほど似通っています。
50Hzは試作バージョンのほうがよく出ていますがステレオで音を比較すると
低域量感はZ600-SAF80AMGのほうが多く聞こえます。Z-Modenaのほうが高域がより多くでているからですね。
10KHzより上の高域はSAF80AMGのほうが多いですが、メインになる1〜5KまではModenaのほうがでているので一聴すると高域量感はZ-Modenaが多く聞こえると感じる人が多いでしょう。
箱自体はこの時点で全然悪くありませんし普通に音楽を
楽しめるレベルですが、やはり低域はもっと欲しいところです。
このダブルバスレフの計算式はほとんど長岡先生の公式を
そのまま当てはめていますが、先生自身もダブルバスレフは
バックロードより設計が難しいということを書いておられるので
公式どおりには動いてくれていないのかもしれません。
試作1で設定したダクトは第1ダクトが121Hz、第2ダクトが
80Hzでした。
続いてステレオでの試作Ver2の視聴です。
これは完全に失敗でした。箱を大きくすれば通常低音がでて
くれますがこれはポートの周波数を下げすぎてしまって
ローエンドを欲張り過ぎた結果大事な大事な中低域の
量感が食われてしまったパターンのようですね。
設定したダクトの周波数は第1ダクトが96Hz、第2ダクトが
63Hzでした。
Z600-SAF80AMGでも実際63Hzぐらいまでですので、
これより下を欲張るのは厳しいのかもしれません。
箱の大きさなどは外観とのバランスもあるのである程度
固定させてここから試作Ver1をモノラルでポートの内容積
を動かしてどこまで低域と中低域を伸ばせるかにチャレンジ
してみようと思います。
この時点でユニットの利用時間はまだ10時間にも満たないと
思うのですが、今日の朝1時間ぐらい音を出していたら低音の
量感が増えているのに気づきました。
高域も当初SAF80AMGとの比較で多く感じていたのですが、
角がとれてより聴きやすくなってきました。全体的には良い
方向にいってくれているのですが、
これだけユニットの音色が変わってくると
箱の設計も決まらないのでスピーカー技術研究会の今井さんに
教えてもらった大音量でピンクノイズを入れながら逆相で低音を
消して高域をフェルトで吸音させるという方法で丸3日間
ユニットをい
じめ続けました。
(危険な方法ですので真似されることはお勧めしません)
音はだいたいこのくらいで初期エージングという一番変化の激しい
部分を過ぎれば安定期にはいりますので、ユニットの変化は時間を
かけてゆっくりした変化に落ち着いてきてくれます。
エージング後の音は低域量感の変化はあまり感じなかった
ですが、より細かい微細な音へのレスポンスが改善されDレンジ
が広がりました。しかしアルペアシリーズなどに比べるとエージングで
激変という感じはなかったです。
次のチャレンジはモノラルに一度戻ってローエンドを伸ばす
ことにチャレンジしました。
箱の容積がだんだん掴めてましたが今回作ったのは
前回に作った試作1と同じ大きさのものと、試作1と2の中間値の
ものです。
今回も前回と同様にまず音出しをしてみましたが、
またしても箱が小さいほう(試作3)が低音がよくでるという
結果になってしまいました!!
実際は多くでるというより、ver3とver4の低域の違いが
ほとんどありませんので大型の意味がないということです。
箱のセオリーは大きければ大きいほど低音が出やすい
というものがありますが、私がここまで実験したダブルバスレフ
の試作箱ではこの公式はことごとく裏切られています(笑)
バスレフは、箱がある一定の容積を超えてしまう
とバスレフの動作は小さくなりまして、それを
超えて巨大な箱になれば背圧の影響がない巨大密閉
と同じ特性になるはずです。
今回作ったダブルバスレフはバックロードに近い音道
構造ですが、動作はやはりバスレフの延長ということ
なのでしょう。
バックロードでは音道の構造が間違ってなければ
低域の量感と箱の大きさはほぼ比例関係ですから。
モノラルでの視聴というのは慣れないとあてにならない
ケースが多いのですが、今回のスピーカーはライバルの
Z600-SAF80AMGがありましたのでこの2つをアンプの
ABボタンを使って切り替えることで、ピンクノイズだけ
ではなく一般ソースを使っての追い込みも同時に行い
ました。
私の部屋が理想的な防音設備で無響室のような部屋なら
ローエンドをピンクノイズだけで確認できるのですが、
実際は車のノイズなどがはいるのでホテルカリフォルニア
などのソースを使ったほうが測定データーよりか正確に
違いが分かるのです。
試作3と試作4は第1ポートと第2ポートをいじってみて
音の違いを確認したかったので片方の側板は簡単に
ビスで外して内部のポートだけをクランプで取り外しできる
ようにしました。
完成してから気づいたのですが、第2ポートは箱のネジを
外さなくても調整板をあとから差し込むことで簡単に調整ができる
ことに気づきました↓↓(汗)
現時点でモノラルでの測定ではZ600-SAF80AMGと
Z600-Modena低域の量感はほとんど同じぐらいなのですが、
耳で一般的なソースを聞くと高域が少ない
Z600-SAF80AMGのほうが低音が多く聞こえますが、
これはバランスの問題ですからしょうがないですね。
現在のZ600-Modenaは音としては気持ちハイ上がり
ながらも低域が非常によく出るバックロード的な感触な
音がでています。
バックロードとちょうどバスレフの中間的な音ですが、
FOSTEXの若干ハイ上がりながらもしっかりキレの良い低音がでているようなスカッとするような音といったら良いでしょうか。
これは私がかなり好きな音の一つです。
第1ポートと第2ポートの変更しながら音の測定と
実際の音の出方をいろいろ調べていく上で分かった
ことがいくつかあります。
まず第2ポート(バフルから見える外観上の部分)の
調整はほとんどバスレフの計算式にかなり近い動作を
しました。
↑の写真のような状態でピンクノイズを流しながら
測定していくと、ポートの断面積を狭くするとFdはどんどん
落ちていくのでローエンドは伸びていきますが、中低域の
量感は減じていきます。
これは目で見ながら行えるので非常にわかりやすいです。
バックロードホーンの最終ポート部分を絞るという方法(石田式BHBS)でも
似たような傾向にいきますが、
もっと複雑で勘と経験がもの
をいう世界ですがこちらはシンプルです。
ダブルバスレフの難しい部分は第1ポートの動作原理の解明でした。
Z601-Modenaの内部は公開できないのでダブルバスレフにおける第1ポートの位置と第2ポートの位置のイメージ図を示します。
第1ポートの長さを極端に長いもの、短いもの。
そして断面積の大きいもの、小さいもの。
の4つを組み合わせて実験を行いました。
測定は
(A)ポート長い&断面積小さい
(B)ポート長い&断面積大きい
(C)ポート短い&断面積小さい
(D)ポート短い&断面積大きい
測定は理想的な環境とはいえませんが、
音量一定、測定場所一定、第2ポート一定です。
普通のバスレフの原理でいけばFdが低い順に
(A)(B)(C)(D)もしくは(A)(C)(B)(D)
となるはずです。
実際の測定は以下のようになりました。
(A)の測定結果↑ | (B)の測定結果↑ |
(C)の測定結果↑ | (D)の測定結果↑ |
耳の良い方でピンクノイズ視聴に慣れている方であればヘッドフォンで聞けば
低域の量感が全く違うことが分かると思います。(私の場合ヘッドフォンではなくてpcの画面上でもろ違いが認識できます)聴感上の低域はA>C>B>Dでしょうか?
かなり理論に近い測定結果がでましたが、
第2ポートのほうがより理論に近い測定値をだしてくれました
(もっと厳密なテストがもちろん必要でしょうが・・・)
結果第1ポートは耳で良い部分を選択するという
方法を取りながら最終量感を第2ポートで調整するという
方法でいくしかないという結論になりました。
最もローエンドが伸びているのは(A)なのでこの値
にしたいところですが、これだと200Hzあたりにディップ
ができてしまうのでちょうど(A)を基準に考えてディップが
できないところまでFdを上げてやるところに第1ポートにして、
あとは第2ポートでFdを下げられる限界まで下げるという方法を
とることにしました。
ちなみにもうここの定数は長岡先生のダブルバスレフの
公式からは相当外れていると思いますが、、、自身の聴感と
測定を優先していきます。
ダブルバスレフは第1ポートよりか第2ポート(外観上にある外側のポート)のほうがバスレフの理論で動くようです。
モノラル試作で第1ポートと第2ポートの調整
をしていきましたがライバルのSAF80AMGとのAB比較も随時行なって
います。
F特だけでいくとこの時点でローエンドをZ600-SAF80AMG
に比べて伸ばすことに成功しています。
Z600-SAF80AMGはバスレフスタイルのため63Hzより下は
急降下していますが、ダブルバスレフであるZ600-Modena
は第2ポートの調整しだいでは50Hzまでほぼブラットの出方をしています。40Hzはほとんどでていません。
ここから先はステレオに戻してから耳で追い込まないといけません
がだいたい傾向は見えてきました。
Z600-SAF80AMGは中低域に若干の膨らみがあり、63Hzよりした
が急降下。Z600-Modenaは50Hzまで伸びていて中低域には膨らみ
は見られないでフラット。
おそらく音はもう好みの問題のレベルになるでしょうが、
写真の桟を外すとローエンドはほぼ同じで中低域は
Z600-SAF80AMGより出ます。高域もModenaのほうが量感
が多いので能率は高く感じられるはずです。
第2ポートは当初はいつもやっている円形のポートに
しようかと思いましたが、この角形ポートにすれば
スピーカーキットに付属している余り板で自在に
Fdをいじれるのではないかなという遊びもできると思った
のです。
もうそろそろ良質なベニヤを使って
ステレオに戻して音作りをしようかと思いましたが、、、
どうしてもこれまでの箱が大きい=低音がでるという公式
から離れられずにいたので最後の悪あがきとして現在試作した
もののの第2空気室の容積を強引に大きくするという手法を
試してみました(笑)
長岡先生の公式では第2空気室は第1空気室より相当大きく
とっていましたのでその呪縛があったことも確かです。
完成したのが↓
あまりに強引ですね(笑)
測定もダクトの実験をしたときのままですから、
割りと正確にでるはずです。しかし結果はやはりだめでした。
中低域は若干膨らんだ気もしますが、ローエンドはほとんど伸びていません。
測定上は40Hzもでていますが、
耳でサインウェーブを聞くとかなり高調波
の混じったものでした。
ということでローエンドは50Hzぐらいまでであとは質感
を高めることにエネルギーを割くことにしました。
サイズも大型化によるローエンド拡張は今回は諦めて
この小型サイズの中でのレベルを高めていくことに決めました。
Z600-Modenaの骨格は出来上がって来ましたので
完成品に最も近いプロトタイプということで
デザインをもうっちょっと整えて、木材も試作のラワンから
良質なものに変えて最終試作のつもりで綺麗に作りました。
それが↓です。
容積は若干変更してますのでボンドはいれずに
ビスでクランプで仮止めの状態です。
まずは特性を見てみましたが微調整で済む程度の
範囲で収まりました。
ステレオではビスで止めていないのでクランプ
の音が乗るのですがそれでもこの状態でも試作の
適当に作った時の音よりか断然良くなりました。ラワンは品質に
ばらつきがあり良いものは良いのですが、バーチの品質にはやはり
及びませんね。
Z600-SAF80AMGとの比較でいうと好みもありますが、
FOSTEXのバックロード好きの人にはこっちのほうが間違い
なく合うはずです。
吸音材は軽く放り込んだだけですがもう音は90%近くのところ
まできているのを十分感じることができます。
第1ポートをほんの少しだけ変更しましてボンドで接着
しました。ボンドを扇風機で3日間強制乾燥させてから
音出しをしました。
自分としてはほとんど納得のできるレベルに到達したと判断
しましたが、ここからさらに私よりか耳の感度が優れている
先輩の家にもっていって駄目だしをしてもらい最後の超超微調整をして
音をより高レベルに仕上げてもらおうと思います。
私がお邪魔したのは長くお付き合いさせていただいたいるKO球さんの
家にお邪魔して意見をお伺いさせていただくことにしました。
KO球さんは以前に小口径を使ったダブルバスレフを相当たくさん設計
されていまして自分も以前に音を聞かせていただいたことがあり、
本当に音が良かったので参考になる意見をたくさん教えていただける
だろうと思ったのです。
更にKO球さんは高域のある帯域に関しての吸音処理がめちゃくちゃ上手いので毎回最後の最後は小玉さんに聞いてもらって吸音処理(付帯音の処理)の最終チェックをしてもらっています。
小口径のバランスのチェック用にZ600-SAF80AMGも持参しました。
音を聞いてもらって最初にチェックしたのは高域に癖のあるソースを用いてのフルレンジ側の高域の素性確認です。これは聞いて10分ぐらいで完了!!全く問題なし。
そして、いよいよ低域を盛大に含んだソースでの視聴です。
ここが箱の真価を問われる部分なので緊張が走ります。
聴いたのはレディーガガ、チャント、ホテルカリフォルニアなどです。
小玉さんからは
「ダブルバスレフとしてのメリットをうまく取り出せている優れた箱だね!!」
と褒めていただけました。
結構低域をマックスに膨らませていたので、中低域の
膨らみを指摘されるかと思い第1ポート、第2ポート用
の調整板を持参したのですがそれは使わないで済むことになりました。
小玉さんは以前に長岡鉄男先生のダブルバスレフもたくさん
製作されていたのでその時の音の感想や、第1空気室と第2空気室
の適正な大きさについて、第1ポートと第2ポートの調整について、
逆ダブルバスレフについてなどを次々にインタビューさせて
いただき製品バージョンに反映させていただける貴重な知識
をたくさんいただきました。
そして最後はいつもの吸音材調整です。
小玉さんの所にスピーカーを持参すると必ず付帯音については厳しく言われるのですが、今回は自分のレベルが上がったのかほとんど現状のままでOKだという回答をいただきました。
↑の写真のスポンジは最終段階では使わずにフェルトのみとなりました。
更なる音のレベルアップを目指して、3時間ほどモノラルでの吸音材
のベストな調整をいたしました。これは頭がくたくたになる作業でした、、、
耳のすごく良い人でないと分からない細かいところまで徹底的に調整を
付き合ってもらいました。
「手作りスピーカー研究会」
小玉 忠弘様
「基本設計は、完成といってよいレベルです。基本設計を更に詰めるとしても、ミリ単位の調整となるでしょう。」
今年最初の更新には、大山さんの新作SPの情報をお届けしたいと思います。
新作は、音工房Zのユニット「Z-Modena」を使った、ダブルバスレフ(以下DB)方式。
DB方式の設計は、簡単ではありません。
メリットとしては、ローエンドの拡大ですが、欲張りすぎると中域から低域にかけてのつながりが悪くなる場合がありますし、低音がゆるくなって力が出てこないといったデメリットも生じやすいのです。
新作の写真のF特をご覧ください。簡易的な測定ですが、バスレフ並みに整った特性です。比較用に大山さんのZ800-SA/F80AMGのF特を載せておきます。
基本設計は、完成といってよいレベルです。基本設計を更に詰めるとしても、ミリ単位の調整となるでしょう。
音も、再生可能範囲でのまとまりが抜群に良い事に、まず感心しました。
低域は、レディ・ガガなどの、派手系なソフトを聴いても、量感も十分で、パワフルです。トランジェントも程よく、ベースラインも分かりやすく再生してくれました。
ボーカル帯域は、FMのアナウンサーの声も不自然さがなく、性別問わず良好です。特に男性の声の太さを再現してくれる辺りが気に入りました。ここはFOSTEXのFE83系が、不得手な周波数帯域です。
高域は、ユニットの価格を考えれば十分なクオリティーで、ギターの弦も得意なのでしょう、ちょうど良い感じに艶がのって音色も綺麗でした。
写真ではスタンドに載っていますが、設置方法を変えての試聴でも、根が素直というか、インシュレーターを噛ませれば、その効果を発揮しますし、その設置場所での最高のパフォーマンスができる器用さを持っていると感じます。
大山さんは実に良いシステムを作ってくれました。
今後は更に完成度を上げる微調整と、吸音技術で音質の向上が図られる事でしょう。
小玉邸での1日かけての調整は非常に有意義な時間でした。
長時間お付き合いいただき本当にありがとうございます。
ダブルバスレフをこれまで何十も作って販売されていた
小玉さんからのアドバイスをもらうことで
Z600-Modenaの音は非常に細かい癖をマスキングする
技術や、
吸音材のセッティング方法などで音がさらに
良くなったのは
言うまでもありません。
使いこなしのレポートに書く中でも非常に有益なことを
たくさん盛り込むことができました。
自分の部屋以外で他の耳の良い人に聞いてもらうという調整は音の
精度を上げるのはもちろんですが、部屋が変わることでスピーカーの素性が
だんだんわかってくるというメリットもあります。
自分の部屋で聞いていても感じましたが、このZ601-Modena本当によく
低音がでます。さらにユニットの素性はSAF80AMGより若干ハイ上がりなので
高域も伸びています。
低域の出方は好みかもしれませんが、
バックロード好きな私としてはこっちが好み
でした(これは逆の人もいると思います。)
まあ当初の目標である
「ライバルZ600-SAF80AMGを超える」は達成できたと思います。
製品の最終バージョンは小玉氏宅にもちこんだものからは外寸は全く同じ内部のほんの微調整だけ。
初のダブルバスレフとあり苦労に苦労を重ねましたが、低域たっぷりのZサウンドに仕上がりました。
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クリックすると写真が大きくなります。
音工房Z初のオリジナルスピーカーユニットをペアでセットいたします。図太い低域に、大事な帯域で煩くならない完璧な高域です。
モノラル換算で10台以上の試作を経て完成させました。Z-Modenaの高い能力を200%引き出すために作った音工房Zのオリジナルエンクロージャーです。低域は桟を挿入した場合50Hz近くまで伸びます。
15mm厚のフィンランドバーチベニヤを全面採用いたしました。これはZのフラッグシップモデルZ1000と同一の高音質の最高級素材です。(ダボ穴加工は内部桟が補強の役割を果たすことおよびコストの関係で見送らせていただきました)
バックロードホーンを作り続けてきた工房だからこそ可能な超高精度な合板カットでお客様の作りやすさをバックアップします。
(※ボンドをつける前に仮組みをしていただき、音道相対誤差が±0.2mmを超える場合は返品してください。新しいものと交換いたします。)
完成後にスピーカーのポート部分に挿入することで、低域の量感調整(Fd)を簡単に動かすことができるようにするための桟をセットしています。この桟は塗装時の試し板などとしてもご利用いただけます。
Z601-Modena他にも書ききれないほど徹底的な細部へのこだわりを持ったスピーカーです。
ターミナル、内部配線ケーブルをセットしています。
(ハンダ付けはお客様でお願いします。)
バナナプラグ対応の金メッキターミナル採用
内部配線に高品位OFCスピーカーケーブルを標準付属
埼玉県の自社工場で一台づつ手作りで作っており100%ハンドメイドです。
※現行のバージョンと違い本キットはスピーカースタンド取り付け、耐震機構の無い旧バージョンになります。
さらにZ601-Modenaをご購入したいただいた方には
以下の特典を全て無料でプレゼントいたします。
大山へ直接メールによる相談することができます。
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迷われたことがありましたらメールでご質問ください。
2営業日以内のご返信を心がけています。
(購入時メールサポート”希望する”をチェックしてください)大山へ直接メールによる相談することができます。
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※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
※2014年4月販売のものより側板の45度カットは廃止いたしました
梶原 正章様 「Z600-SA/F80AMGを大きく勝るパワフルな ワイドレンジのサウンドに満足しています」。
一昨年のZ600-SA/F80AMGに続き今回Z601-Modenaを購入し、4/18に受け取りました。
早速、当日組立を初め翌日組立を完了しました。
4/20ペーパー掛けして4/23ステント塗装4回行い、その後、油性ニスを塗り終了。4/24にSPを取付けて早速音出しをしました。
Z600-SA/F80AMGとの比較して聞きましたが、大きな差がなく、エージングを続行。
比較をしやすくするため、アマゾンコムで
audiotechnica ソルダーレスバナナプラグ\1,270を注文し4/26入手する。
約一週間エージングし、4/29 Dave Brubeck - Take Five、Fourplay - 101 Eastbound、Celine Dion - These Are Special Timeで比較視聴する。
Z601-Modenaは、ふくよかでボルームある低音(特に64Hz付近)、Celine Dionの伸びあるボーカルとZ600-SA/F80AMGを大きく勝るパワフルなワイドレンジのサウンドに満足しています。
しいて言えばjazzのシンバルの響き(8Kz)が少し劣る程度です。
明らかにZ601-ModenaはZ600SA/F80AMGを勝っています。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
TsuruKame様
「普通の8cmだとどうしても低音不足になりますが、
しっかりと低音が出ます。」
8cmのフルレンジでどのような音が出せるのか興味があり購入しました。ダブルバスレフは初めての製作でしたので、正確に直角に組み上げることが難しく、ずれてしまいました。最後はサンドペーパーでかなり削って見栄えを整えて完成できました。
エンクロージャーが完成し、音出しで低音に驚きました。普通の8cmだとどうしても低音不足になりますが、しっかりと低音が出ます。音の定位も良いのですが、これまで使っているJBLの4312BIIと比べると、中音の不足を感じ低音の切れが劣るように感じました。8cmフルレンジと比べること自体が無茶な話しですが。
改善して欲しい点 : フルレンジは定位が優れているのですが、どうしても音の広がりと全体の解像度に不足を感じます。フルレンジで広がりと解像度が実現できるとすばらしいと思います。
※2014年4月販売のものより側板の45度カットは廃止いたしました
大竹信夫様
「音出しの第一印象はこんな小さな口径のスピー
カーで、こんな低音が出るのか!という感じでした。」
音出しの第一印象はこんな小さな口径のスピーカーで、こんな低音が出るのか!という感じでした。メインのシステムはZ800を使用していますので、(こちらがビックリするくらい音がよかったのでZ601も購入する気になりました)このスピーカーはミニコンポのスピーカーの入れ替えでした。今までのスピーカーだとトーンコントロールで多少低音を持ち上げて聞いていましたが、このスピーカーに変えるとトーンコントロールはフラットでも十分低音が出ます。まだそれ程聞き込んでいませんが、パソコン用のスピーカーシステムにもう一台ほしくなりました。現在まだ白木のままですが、時間を作って塗装したいと思います。
改善して欲しい点 : 位置決めのタボがあればもっと組立が簡単だったと思いますが、価格が上がってしまうでしょうからこのままでいいと思います。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
長谷川 正幸様
「初めてスピーカー作りをした私にとっては驚きとすばらしさで大感激でした。」
大山様よりのメール案内が届き、即クリックそこに新製品Z601Modenaの記事 がありました。読んでいくとZ601の製作記事と完成までの苦労等が書かれこれは 即買いと思い注文しました。以前より大山様の記事に興味をもち一度は組んで音を 聞いて見たいと思っておりました。今回のZ601は小口径なので多くは望めないと 思っておりました。しかしびっくり仰天こんな小さいスピーカーから想像もつかない 感動的な音がでてきました。
まずは製作ですが最初からあまり自信が無かったのですがとにかく一度挑戦しようと思いクランプが無いので同時にオリジナルクランプを注文しました。 スタートはオリジナルクランプの製作から取り掛かりました。 スピーカーのエージングをしながらネジ棒を5本手に入れ苦労の末50センチに切断 してネジ棒を10本作りました。
しかし使い勝手が悪く平行に均一に使用しようと思ってもなかなかうまく使えませんでしたが一方をネジで完全に固定してもう片方をフリーとして蝶ネジにすることで何とか使えるようになりました。初めてのことだったので不安でしたが何とか片方が出来ましたがやはり0.2から0.3位の誤差がでました。しかし2個目は何とかうまく作れました。
2日程乾燥させて早速試聴ですがスピーカーも4・5日5時間ずつ位エージングを 済ませておりましたのでそこそこの状態で聴けたと思いますが、まずはびっくり 素晴らしいの一言です。ジャズ好きの私にとっては大満足の低音でこの小さなスピーカー から想像もつかない音のバランスは初めてスピーカー作りをした私にとっては驚きとすばらしさで大感激でした。
確かに大口径、高コストで作ればもっと良い音のスピーカーは出来ると思いますが、 しかし、このZ601のようなコストパフォーマンスのすぐれたスピーカーこそが自作の醍醐味だと思います。
ポート調整用の板は入れない方が私は好みでした。 入れない方が低音の響きが柔らかく心地良かったと感じたからです。
初めての経験で不安でしたが結果的には取り越し苦労だったようです。
これもキット内容の材料の精度が最高で組みやすかったのが結果に繋がったのだと
思います。(ちなみに私は77歳の老人です)
改善して欲しい点 : これからもコストパフォーマンスの高い商品を開拓してください。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
木下登様
「特にフルートやアコースティックギターの音の余韻が気持ちいいです。」
製作はほぼ1日程度掛かりました。
始めての音の印象は鳴りっぷりがいいなとの印象でした。
低音もそれなりに出てましたが高音がスカッと出ていて聴き疲れが無くいろんなジャンルを長々と聴いちゃいました。特にフルートやアコースティックギターの音の余韻が気持ちいいです。また逆にマーカスミラーの低音ばっかりなのもそれなりに聴けました。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
松崎和幸様
「聴き始めたばかりですが私にとってかなり好きな音です。」
GWに製作始めてようやっと完成し本日11日から音を出し始めました。塗装はまだです。いつもながらパーツの精度はすばらしく言うことはありません。これはどういう音が出るのかいろいろ想像しながら製作するのも楽しいものです。聴き始めたばかりですが私にとってかなり好きな音です。低音がすっきりとした印象です。
これまで購入した大山様のスピーカーをとっかえひっかえしながら聴いている日々です。お陰で楽しい毎日を過ごしております。ありがとうございます。
改善して欲しい点 : 特にありません。これからもいろいろな音を聴かせてください。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
S様
「いつまでも聴いていたいと思わせる音に仕上がっていると感じます。」
4月25日にModenaの部材が到着、早速製作に取りかかり、 5月2日に完成しました。 この感想を書いている5月13日まで約10日間、50時間位のエージングを行いました。
まず組み立てですが、フロントとリアバッフルに繋がって
いるのは天板のみで底板を含む他の4枚は、フロント又はリア
いずれか一方にしか繋がっていません。
バッフルに直角に取付け必要がありますが、これがなかなか 難しかったです。
スコヤで直角をとっても、クランプやハタガネで締めるとすぐにずれてしまうからです。ボンドがかなり乾くまで待ってクランプをかけるなど工夫し
ましたが若干の誤差がでてしまいました。
ダボ接着ならもっと簡単に製作できたでしょう。
【試聴感想】
先に書いたように50時間ほどエージングをした後の音は、 素晴らしいと感じています。これならサブスピーカーとして申し分ないと思います。
一聴すると平凡な音に感じますが、このサイズとしてはかなりの広帯域で、高域から低域までバランスがとれており、聴き疲れのしない音質です。
聴き込むとユニット自体のもつ高域の自然さや、箱による柔らかな低域が相まっていつまでも聴いていたいと思わせる音に仕上がっていると感じます。
ストレス無く音が出て、ボーカルでもジャズでも演者の意図が
すなおに伝わってくる感覚です。
Z600-Alpair7を「解像度と煌めきの音」とするなら、Modenaは
「響きと余韻そしてウェルバランスの音」と言えるでしょう。
Alpair7もModenaも寝室や書斎に置いて、その時の気分や雰囲気
で使い分けることにしました。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
竹井 裕二様
「Z601-Modenaはその中でもっとも分解能が高くて
アンプの性能を品定めするのに驚かされます。」
Z601-Modena完成から2週間あまり鳴らしこみましたのでレビューをお送りします。
ユニットのエージングはあまり見られないようですが、箱の方はクランプで加わった応力が抜け始めて自然な響き方をするようになりました。
ModenaはどうやらSAF80AMGと兄弟のようで背丈や骨組みは似通っていながら育ちかたが異なるように性格も違っているようです。
周波数レンジは確かにSAF80AMGよりうんと広くて感心します。
私の試聴は、DENONのCDプレーヤーに2台のアンプをつなぎ換え、スピーカーセレクターでDIATONEのバスレフ、その他のフルレンジを切り替えながら聴き比べているのですが、Z601-Modenaはその中でもっとも分解能が高くてアンプの性能を品定めするのに驚かされます。現在使用中のアンプはDENON PMA2000IVとYAMAHA A-S2000です。
通常は8cm〜10cmのフルレンジでは押し出し感のあるDENONのアンプが有利な結果をもたらすものですが、Modenaではまったく異なっていてYAMAHAで聴くともうDENONには戻れません。今までどのスピーカーでも聴こえなかった小さな楽器の音がかき消されずに聴き取れるのにうっとりします。DENONのアンプは大抵どんなスピーカーでもよく鳴らしますが、Modenaで聴くとこれまで「いい意味で」騙されていたのかというのがわかります。
Tangbandのユニットはいつか使ってみたかったのですが、Z601-Modenaで初めてこの音の素晴らしさに出会えて大満足です。次は是非Tangbandの10cmユニットを使った製品の開発を希望します。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
S様
「本格的なエージングはまだですが、想像以上にいい音で鳴ってくれました。」
前から単純なシングルスピーカーが欲しかったのですが
ようやく巡り会った感じで、お願いしました。
昨日スピーカを取り付けて完成しました。
仕事が寺院の仏具や仏像の彫刻をしていますので問題なく簡単に出来ました。仕上げ前の目違い払いは仕上げ鉋を使いました。
塗装もお手のものですので、ウレタン塗装で簡易で行いました。レタリングは金箔とアルミ箔を使いました。
本格的なエージングはまだですが、想像以上にいい音で
鳴ってくれました。久々にまた楽しみが増えました。
有り難うございました。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
畑山 諭様 「こんな音の出るSPが3万円・・・・スゴすぎる。」
今回、初めて自作SPに挑戦した畑山です。
キットは精度が良いので楽しんで組み立てられました。
もちろん自分で組み立てるので音道などどのようになっているかなど大変勉強になります。
徐々に組み立て上がるにつれ早く音を出してみたくなりそれを抑えるのが大変です(笑)それだけ唯一大変なことでした。
なんとか塗装完までこぎつけて音出しをしたらまさにビックリな音です。
フルレンジ一発のSPは市販品でいえば大概低音が足りませんし、伸びやかな高音もあまり期待できません。そんでもって結局中域も豊かさも足りないといったどっちつかずの音が多いですので正直なところ、多少ハコが良いといってもどこかしら不満のある音ではないかと思っておりました。
元々定位のよさはフルレンジの得意とする所ですのでこれについては期待通りで聴き疲れしない心地よい音です。聴き疲れしないといっても抑揚のない音の言い訳に使う聴き疲れしないではなく、いつまでも聴いていたいような音です。
その上ぜったい苦手だろうと思っていた伸びかな女性ボーカル、ピアノやトランペットなど高音が出ないと音が痩せてしまうような音楽も豊かに、ロックのドラムやJAZZでのウッドベースの腹に響く低音もちゃんと表現出来ています。
特に箱自体が振動で鳴っているので吹奏楽器などはとてもナマナマしく鳴ります。これはウチの3Wayスピーカもかないません。
私のリスニングルームのような狭い部屋で音楽を楽しむなら大型3Wayより合っていて伸びやかに鳴ってくれます。
メインSPにするつもりはなかったのですが、これでしたら十分つとまってしまいます。
単体でZ601-Modenaを聞く分にはレンジの狭さも全く気にならないですが、スーパーツィーターが1セット余ってますので今後つけて再生してみるつもりです。
現時点でエージングも終わっておりませんがこの評価になりました。
こんな音の出るSPが3万円・・・・スゴすぎる。
改善して欲しい点 : 特にありません。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
M様
「工作に自信がなくZ600-SAM80AMGは、完成品を購入しましたが、その音質とコスパの良さに驚き、今回は組み立てに初挑戦しました。」
工作に自信がなくZ600-SAM80AMGは、完成品を購入しましたが、その音質とコスパの良さに驚き、今回は組み立てに初挑戦しました。皆様の声を伺いますと、いとも簡単に作られているようですが、圧着の途中で1〜2ミリずれてしまったり、べニアの角が割れてしまったりと失敗の連続で、クリア塗装完成まで2週間ほど要しました。ただキットとはいえ、自作のスピーカーで聞く音楽は、また別の感激がありました。小生の耳で音質云々の記載はできませんが、SAM80AMGと比較するとベールを1枚剥いだような音に満足し、まさに音を楽しんでおります。
改善して欲しい点 : 価格が多少高くなっても、ダボ穴加工があると初心者には安心です。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
松川 信勇様
「塗装前に一度試聴をしたときの感想は、KEFの
LS-50と遜色ないなーという感じでした。」
初めての自作スピーカーでしたが、組み立て自体は3日程でできました。塗装前に一度試聴をしたときの感想は、KEFのLS-50と遜色ないなーという感じでした。8cmのスピーカーで、よくここまで低域が出るものだと感心しました。これでこの音ならZ800は、どういう音が聴けるのかという危険な思いが頭に浮かんで怖くなりました。当分は、エイジングでモデナがどういう変化をするかだけを、楽しみたいです。
改善して欲しい点 : 製作自体は、すんなりできたので今のところありません。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
K様
「これでZ600-Alpair7を3セット、Z800-FW168HR1セット、Z601-Modena2セット購入しました。」
Z601-Modena は2セット目です。
期待通り低音がよくて気に入っています。
小音量ならZ800-FW168HRと遜色ないぐらいです。
これで、Z600-Alpair7を3セット、Z800-FW168HR1セット、Z601-Modena2セット購入しました。
もっとも、友人や親戚が持って帰ってしまいましたので、1セットづつしか手元にはありませんけど。
しかし、これだけ作っても上手になれません。
特に塗装は下手ですので、「いかにも手作り風でいいだろ」と言い張ってごまかしています(笑)
今後ともよろしくお願いします。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
MS様
「毎日帰宅するのが楽しみです。」
音楽の素晴らしさを再発見できる音が出ました!
毎日帰宅するのが楽しみです。
今回のスピーカーが「自作スピーカーが初めての
人が感動する音」という事だったのでまさしく自分の事じゃないか、面白い。やってみよう♪と思い購入しました。
と言っても木工や図画工作は超苦手、家にあった工具はドライバー、錐、くらいのものだったためZ203クランプも購入し、その他の道具を揃える所からのスタートでした。
今回最も苦労したのはハンダ付けです。4回ほどやり直しました。正直ファストン端子にすればよかったと何度も後悔しました。それでも何かを作るのに没頭して時を忘れるという感覚は本当に久しぶりで、2日間の制作期間でしたが2日目はワクワクして勝手に早起きしたほどでした。
初めて音を出す時本当に音が出るのか、そしてちゃんと感動するような音が出るのかドキドキでした。
音を出してびっくりいい音ーーー。今これ書いている時もFeaturing Norah Jonesを聞いているのですが、彼女のスモーキーな声、ベース、ギターの音がとっても綺麗に聞こえます。低音もしっかり出ていて全く不足を感じません。
当方のシステム
プリメインアンプ(ラステーム TRU 22E)
USBケーブル(HIVI付録のゾノトーン製)
i-tunes(Windows Audio session192Khz 24bit出力)
再生ソースCDリッピング(MP3 192Kbps)
インシュレータ 山本音響工芸QB3
ターミナル部分にピュアシルク(PSA-100)を巻いてます
キット以外に購入した物
全ネジ、ナット、ワッシャー(クランプ用)
紙やすり、ハンダごて、音響用ハンダ、タイトボンド
総額2000円弱(通販送料含まず)
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
KM様
低域に極端な癖がなく素直な音です。ここまで仕上げるには大変な苦労があったと思います。
前略
道具をそろえたり(木工は初めて)するのに時間がかかりようやく完成致しました。塗装はニス仕上げにしましたがこれが失敗でした。今まではほとんど金属材料だったので通常のラッカー吹きつけ塗装でしたがニスは経験がないせいもありますが筆塗りなので斑が出てしまいました。
音だしですが、真空管アンプ(中国雅琴MC-10L 最大40Wx2)と自家製FETアンプ 1W歪率0.001%以下 F特5-100kHz0.5dB以下最大80Wx2)の両方を使いました。
JBL-ES90(個人輸入で日本国内では販売していない)との比較です。ES90の場合は特に超低音が入ったCDを聴くとMC-10Lは低音はよく出るのですが力強さは自家製FETアンプと比較すると物足りません。FET
アンプの場合は腹に響く感じがします。
それでは完成したスピーカーはどうでしょうか。
MC-10L(ダンピングファクタ4程度)ではやはり低域不足はありますがまず大きな癖は感じられません。FETアンプ(ダンピングファクタ500)の場合は低域までドライブしているのが感じられます。通常のBGM的なリスニングには十分です。音楽鑑賞には低域(100Hz
以下)を5-6dB持ち上げたほうがデッドな和室では良いようです。
小さなスピーカーでどれだけの音が出るかあまり期待はしていませんでした。
◯◯のブックシェルフ型スピーカー(小型コンポ付属)の音が気分が悪くなる程あまりにもひどい音だったせいもありますが・・・。
効率は小型だから仕方が無いにしても以外に健闘しています。特に低域に極端な癖がなく素直な音です。ここまで仕上げるには大変な苦労があったと思います。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
松村 様
「これほどのコストパフォーマンスを持つスピーカーを知りません。」
聴き始めて2時間ほど経ったら低音が出てきました。
「おお、これは」
音量を上げて桟を差し込んだら素晴らしい効果」が・・
チャーリー・ヘイデンのベースはワクワクしました。
サン=サーンス3番第2楽章では鳥肌が立ちました。
小音量で聴くのもベッドサイドで聴くのもいいでしょうが、隣家に気兼ねをしながら音量を上げて音楽を楽しむのが本領と思います。
これほどのコストパフォーマンスを持つスピーカーを知りません。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
AK様
「とにかく鳴らし込み後が楽しみです。
コスパは素晴らしいと思います」
最近、PCを使用して作業する事が多くなり、JBL4344の上に置いて至近距離で聴くSPを探してました。
2WAYの一般の完成品を考えていたのですが、
”コストパフォーマンスのすごさに泡を吹いて頂き
たい”とか、”低音がたっぷり、高域もフラットにしっかりでる”・・・
などという文句につい購入してしまいました。
届いた段ボールの箱を開けて、不器用な俺が正確
きちんと作るのは不安、ということで、楽器演奏仲
の木工所へ持ち込んで組み立ててもらいました。SPユニットをセットしたのが3日ほど前です。
すでに10時間以上鳴らしています。
音の第一印象はウッドベース問題なし!
音程が分かるし解像度も良いです。当然かもしれませんが、定位の良さ。
4344とは全く別感覚。音量も充分です。周波数レンジも良いようです。
まだ3日間程度の鳴らしのせいか、高音が不自然で安っぽいのですがエージングが進むにつれて良くなると思っています。もっと時間が経ってレポートしたかったのですが期限になってしまいました。
(高解像2WAY次期作が提案されたら購入するかも)
ユニットの位置と耳の高さがちょうど一致するのですが今は高音過多に感じられ、写真と異なり横置きで設置してます。現状ではポートの調整用板も必要を感じませんが今後ソースによっては使うかもしれません。良いアイデアと思います。シングルなのでネットワークやアッテネータが無くとてもシンプルで信頼感があります。
手持ちのCDで良かったのは
EVIDENCE/Steve Khan(gt)
beyond the Missouri Sky/charlie haden & pat metheny
です。
電話対応は利用していないので評価できませんが入金確認、発送メール問題無かったです。 音に関してはエージングが不十分でなんとも言えないですが、要求は充分に満たされています。とにかく鳴らし込み後が楽しみです。 コスパは素晴らしいと思います。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
秋山邦彦様 「小編成のジャズやクラッシックを聞くの最適なコン
パクトなスピーカーが手に入り非常に満足しており
ます」
盆休みを利用して製作し、一日で組み立て、クリアラッカー塗装から音出しま で完了できました。バルサ材製のラジコン飛行機製作もやっており、製作は簡単でした。
所有している真空管アンプ(サンオーディオSV-2A3)との相性もバッチシで、小編成のジャズやクラッシックを聞くの最適なコンパクトなスピーカーが手に
入り非常に満足しております。
別に、SA/F80AMG使用のバックロードホーンスピーカーも所有していますが高域はZ600 Modenaの方が綺麗に聞こえますし、低域も遜色ありません。
ちなみに、Nordestのテストディスクを試しところ、低域は27Hzから聞くことが出来ました。
改善して欲しい点 : 特にありませんが、本品に使用しているスピーカーユニットの単品販売を是非お願いします。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
川辺 幸一様 「下は60Hzまで強く確認出来ました。改めて驚きで
す!!。(下手な6半より凄い!!)」
先日無事に届き早速組立ました。サポートの通りタイトボンドを購入しました。
このボンドは乾燥が早く随分強力に接着するのも驚きました。
事前にサポートメールをプリント、熟読しましたので特に不明点は有りませんでした。分かりやすいサポート有難う御座いました。
写真の通りスタンドも作りました。
誕生してから1日、1日音質が変化しまして自作ならでわの醍醐味ですね!以前にTANNOYのエッジ交換を思いだしました。
大山様のうたい文句の通りで本当に驚きました。ツイーター位の口径しかないのに、、、ダブルバスレフの威力、、、いや設計が優秀なんですね!!
事実、ポートをふさぐとショボイ音になりました。
小音量の時もほのかに低音がついて来るところが、にくいですね!
中高域もこの手に有り勝ちなキンキンした感じが無く意外に聴き易くそれでいて綺麗なのでご機嫌です。BGMにも最適です。
集音マイクは無いのですがアンプ測定用にSGが有りますので、1KHzを中心に正弦波をスウィープさせましたが聴感上特にピークも無く
また、下は60Hzまで強く確認出来ました。改めて驚きです!!。(下手な6半より凄い!!)
アンプとの相性ですが、真空管主体で6BQ5 PP 、6L6GC PP 、EL34 PP, 300Bシングルでテストしました。
このスピーカーの中高域の綺麗さを重点にトータル的に画像の6BQ5(NEC) PP がベストでした。
TANNOYと比べスピーカーの能率がかなり低いですが、その分PPのパワーで押し切ってます。
またかなりの大音量でも歪まないのも驚きました。コーン紙が物凄くストロークしているのが可哀そうですが(笑)。
スピーカーの自作は全くの素人ですが、この結果に本当に満足しております。再現性の高い本キットの優秀さには脱帽です!! 本当に有難う御座いました。 来週、音響好きの若い衆が試聴に来ますので奨めてみたいと思います。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
本合様
「Z601−Modenaを聞いて、アルティックのA5を思い出しました。低音部の出方が似ているように感じたからです。」
キットを購入し組立てました。
現在音出し3日目ですが、初めて音出しをしてみて驚きました。
期待以上の音です。軽く出てくる低音部、音離れの良さにビックリです。エージングがすすめばより雰囲気まで醸し出してくれるのではと期待させてくれます。
かつて聞いたことのあるスピーカーの中でいいなと思ったのはアルティックのA5(A7かも)です。大きさが全く違いますが、Z601−Modenaを聞いて、アルティックのA5を思い出しました。低音部の出方が似ているように感じたからです。
2万円ちょっとのアンプと1万4千円程度のCDプレイヤー(TEACのA−R630とCD-P1260)で、やはりTEACのS300とBOSEのMODEL100Jを使っていましたが、ここにZ601−Modenaが仲間入です。
組立で難しかったのは、スコヤを使っても、90度をキチンとは出しにくいこと。木工ボンドを意識してはみ出さないようにしないと(拭き取りをしっかり行わないと)、塗装時に色がのらなくなる点です。
木目が面白いと思ったので、オイル塗装+ワックスにしました。写真を添付します。レトロな、いかにもシロウトの作ったスピーカーになりましたが、作る機会を与えて頂き感謝いたします。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
木下様
「聞けば聞くほど快い響きがします」
早速組み立てて鳴らしてみましたが,音もさることながら楽器の位置関係がはっきりと分 かり,ひじょうに気持ちのよい鳴り方をします。最初は,おおっ!と感動しましたが,聞けば聞くほど快い響きがします。(アンプ等は極低価格のものですが)
塗装はやったことがなかった(スピーカーの製作も初めてですが)ので少し不安もあ ましたが,Z200木工塗装セミナー基礎のビデオの分かり易い説明を拝見させていただき チャレンジしました。本格的な塗装は初めてなので,完璧ではないのですが,私としてはまあ満足できる仕上がりとなりました。塗装のテクニックを修得することができてとても嬉しいです。
このようなすばらしいキットを設計販売していただき感謝いたします。Z800-FW168HRの販売再開の連絡をいただき,かなり食指が動いています。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
中村幸介様
「3万円の投資で15万円の音を出す」 を実感した次第です。
Z600−MODENAがようやく完成しました。
キットは先月中旬に頂いたのですが、今月3日 にやっと着手し10日にスピーカーの取り付け完了で完成の運びとなりました。
本体表装には約40年前に手に入れていた銘木単板を使いましたが、初めての取り組みで難渋の作業でした。しかし、苦労しての完成品を見てすばらしい作品に仕上がったと自画自賛している次第です。
アンプのスイッチを入れ、素晴らしい音の響きに感動の極致の世界に酔いしれてしまいました。大山様が述べられていた 「3万円の投資で15万円の音を出す」 を実感した次第です。
お気に入りのCDを聴いた後、ポート調整用捨て板 の効果確認をしたりしています。今後は、スピーカー底面に制振ゴム板を敷いたりのテストをしたいと思っています。
完成作品の画像をご参考までに添付いたします。
ポート調整用捨て板 の端部飾は画鋲を悪戯してみました。
背面とポート調整用捨て板 の仕上げはアクリル絵の具塗装です。
今回のキットは 「玉手箱」 を頂いたような感動のスピーカーでした。
ありがとうございました。
では、今後大山様の益々のご発展を祈念いたします。
※2014年4月販売分より側板の45度カットは廃止いたしました。
ユニット Z-Modena
周波数特性 63hz〜18khz
最大入力 25w
インピーダンス 8Ω
寸法 幅170mm×高さ300mm×奥行き220mm
梱包段ボール寸法(クランプなし) 幅470 ×高さ180 ×奥行き320 (9.6Kg)
梱包段ボール寸法(クランプあり) 幅470 ×高さ270 ×奥行き320(14.3Kg)エンクロージャー形式 ダブルバスレフ型
ターミナル 埋め込みタイプ(バナナプラグ対応)
内部配線 OFCケーブル
エンクロージャー材
フィンランドーバーチベニヤ15mm
※現行のバージョンと違い本キットはスピーカースタンド取り付け、耐震機構の無い旧バージョンになります。
不明なことがございましたらこちらより大山に直接ご質問ください。
●商品に付属されるものは何ですか?
A:スピーカーユニットZ-Modena2本、カット済み15mmバーチベニヤ(ユニット・ターミナル用の穴あけ加工済み)、ターミナル2つ、OFCケーブル、ユニット用ネジ8つ、ターミナル用ネジ8つ、吸音材フェルト、ポート調整用桟
●ユニットなしでの販売は可能でしょうか?
A:ユニット込みだけでの販売とさせていただいております。
●返品は可能ですか?
A輸送中の事故、精度不良などは当方で対応させていただきます。
商品販売は終了いたしました。